床ずれと栄養はとても密接な関係にあります。
栄養不足は皮膚の状態、皮膚の下にある筋肉、しいては血管など床ずれと関係が高い組織にとって悪影響となります。
特に、注意したいのは、栄養不足へ直結する低栄養状態、具体的には食事をとる量が低下して、
・低タンパク血症
・低アルブミン血症
・貧血
・ビタミン欠乏症(亜鉛不足)
を発症することです。これらの低栄養状態から発生する症状には要注意です。
床ずれの発生(または深い潰瘍など)につながる可能性が高まるばかりではなく、床ずれの治療・治癒などの回復にも悪影響となります。
それでは、各症状についてもう少し詳しく解説します。
・低タンパク質症
床ずれの発生原因でもある「外部圧迫による血流の悪化」に対して、血管や筋肉による戻ろうとする力や脂肪による弾力が弱まります。
結果として、短い時間、小さい圧力に対しても床ずれを防止する力が低下してしまうため、床ずれが発症しやすくなってしまいます。
・低アルブミン血症
少し専門的な解説になります。
低アルブミン血症となると、浸透圧の低下から末梢血管内の水分を保てなくなります。結果として細胞などで組織の浮腫が起こり、組織の修復機能が低下します。
仮に床ずれが発生していると、さらなる悪化や回復の遅延などの弊害がでます。
一般的に床ずれの治療においては、血清アルブミンが3.5[g/dl]以上あることが好ましいとされています。
・貧血
貧血も床ずれと非常に密接な関係にあります。
貧血が発生していると、床ずれが発生する確率も増加します。
逆に床ずれを発症している人を調べてみると、血中のヘモグロビンが低下している場合が多い。
血中ヘモグロビン量は、11[g/dl]以上あることが好ましいとされています。
床ずれの治療として大切なことは、組織・細胞レベルからの回復です。
十分な栄養をとることによって、床ずれによって破壊された細胞が少しずつ回復へ向かい、床ずれの治療・治癒を助けます。
特に床ずれの原因となりやすい事例としては…
高齢者が発熱・風邪などの病気にかかると、食欲不振になることがあります。
この状態が病気と共に2から3日以上継続するときは要注意です。
床ずれが極めて発生しやすい状態になりつつあることを意識するべきです。
床ずれの防止の意味も込めて、食欲不振にならないように食べ物や味付けを工夫してみましょう。
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